第28話

「……そんなん、今さら聞くなや」


「なんで?今じゃけぇ、話せるんじゃないんか?」


「…今さらじゃ…」




―――…あれから考えてた



何度も考えた



考えまいとしても頭ん中にいつの間にか侵入してきた



詩歌からの告白。新幹線に乗って、最後に見たのは詩歌



詩歌だけ




他の誰のことも思い出さなかった。余裕がなかった



なのに―――…

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