第3話

「あ~アタマ痛いっ!!はな、滝川先生から頭痛薬貰ってきて。」



アタシがデータ入力をしていると、隣で河本真理がアタマを押さえていた。




「えー、自分で行きなよ。アタシもこのデータ早く入力するように言われてるもの。」



・・・出来るだけ彼には会わないようにしているのに。



「だって、滝川先生は無視するから行きたくない。」



「は?なにそれ、医者が患者を無視するわけないでしょ?」



まぁ、彼は社交的とは決していえない。



「メルアド渡したら、その場で突っ返してきたのよ、アイツ!」



!?


アタシのキーボードを打つ手が止まる。



「真理・・滝川先生が好きなの?」



真理はまだアタマを押さえながらチラッとアタシを見た。




「好きでしょ?女子社員全員が。」

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