第1章

第2話

遡る事、昨日。


「疲れたぁ〜」


毎日勉強漬けの僕、天城 瑠依にも楽しみがある。


それは、美味しいスイーツを食べる事。


塾の帰り道、僕はケーキ店の前で、ふと足を止めた。


「可愛い店だなぁ〜でも、こんなお店あったっけ…?」


店の外側は、童話に出てきそうなファンシーでお洒落な建物。


中を覗くと、色とりどりのスイーツがまるで宝石の様にショーケースの中に陳列されていた。


「美味しそうだなぁ…入ってみるか」


僕は、吸い寄せられる様に店内へ入った。


店内へ入ると、より一層華やかさを増したスイーツ達が僕を出迎えてくれた。


「どれを見ても、豪華な装飾だ…」


店内に広がる甘い香りが、僕の鼻腔を擽る。


その中でも、一際目を惹いたのは、ショートケーキだ。


表面は、雪の様に白いホイップクリームに、アラザンが三つ。更にオシャレなデザインのチョコレートが乗り、赤く瑞々しい苺がセンターを彩っている。


「こちらの商品は、当店一番人気の商品でございます。中には、フランボワーズソースとチョコレートクリーム、苺が入っております」


店員の勧めで僕は、一番人気のショートケーキを買う事にした。


「ショートケーキ、一つ下さい!」


僕は会計を済ませ、イートインスペースでケーキを食べる事に。


『美味しそう…!!』


「頂きます!」


瑠衣は、ケーキを一口食べた。


『美味しい…何て上品な甘さなんだろう…口溶けも滑らか…あぁ、幸せだ…』


勉強疲れも吹き飛ぶ美味しさだった。


幸せな気分のまま、僕は家に帰り、布団へダイブして眠りについた。

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