第73話

そんな同じ制服に紛れながら、高校までの道のりをカレンと歩いていると、ふと昨日の公園が道路の先のさらに奥の方に見えた。


とたんにズキズキと、思い出したかのようにまた胸が痛み始める。



コウキとタクミは…どうしただろう…。


いまのあたしには、ナナミを好きなコウキを受けとめることも


タクミの想いを受けとめることもできない。



カレンに話したところで、自分の中の迷いはきっと、自分自身にしか解決できないってわかってた。

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