第37話

そうして先に歩いていく。


少し歩いたところで肩越しに振り向いたタクミ。


「ガッコ…行かねぇの?」


首を傾げ、口元を緩ませている。


「い、行くよ」


慌ててタクミに追いついて、だけど隣を歩くのはやっぱりというか、さすがに躊躇って、二歩分くらいあけてついていった。


タクミはそんなあたしをチラッと見ただけで、なにも言わずにそのまま駅に向かって歩いた。

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