第70話
それから数日経った放課後。
部活が終わって後片付けもすんで、さあ帰ろうかとなったとき。
「…凌汰」
部室から出ると直ぐ、由希先輩が声をかけてきた。
「由希先輩?」
「ちょっといい?」
「え、あ、うん」
この間の話の続きだって直ぐわかった。
俺は志郎に先に帰るように言ってから、由希先輩が待っていると言った体育館の裏側に向かった。
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