第43話

「さっきさー木村が話してたんだけど…」


「は?!」


ガタン!


椅子から落ちそうになった


“木村”という名前に思わず動揺してしまう


そんな俺の態度を明らかに怪しむ瑛


………まさかアイツもう…


「マジか?」


「は?」


「マジで…美雨ちゃんと付き合ってるのか?」


怖いぐらいにその目は真剣そのもの


…あとで考えればいいや…なんて思っていたけど


そうもいかなくなってしまっていた

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