第30話

目の前にいる美雨がすっとぼけた声を上げ、目を見開いて俺を見ている



「何言ってるのよ!」


そりゃこっちの台詞だっつーの!


お前が先に言ったんだろーが…ったく


………まあ落ち着け…落ち着いて話そう



「あー…だから付き合うって言ってもホントに付き合うんじゃない…

要するに偽物のカレカノ


アンタが言いたいことはそういうことなんじゃないの?」


そう言うと美雨はハッとして


「そう!そうよ!それっ!」



そう言って俺を指差す


………やっぱり…


説明の下手な女

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る