第8章

第55話

「…う…ん…」



重い瞼を開けると、夜明け前だった…。



『下半身が重い…』



一日で、何度も海生と肌を重ねて気付いたら、この時間だった…。



「ましろ…?」



海生がまだ、眠た気な声で私に声を掛ける。



「…身体、辛くないか…?

昨日、抑えが効かなかったから…」



「大丈夫…私をそれだけ愛してくれてるって、証でしょう…?私、幸せだなぁって…」



自然に笑顔が溢れた…。



「俺も幸せだよ…。

こんなにも激しい思いを、ましろは受け止めてくれた…」


「うん。受け止めない訳、無いじゃない…こんなにも熱くて激しい思い…。明日のイベントも絶対、応援に行くから、待っててね」



「ありがとう…ましろ」

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