第6話
………奇跡ってイイ意味でも悪い意味でも使えるものだって今分かった気がする。
「初めまして、今回S市の中等教育学校建設を担当させて頂きます宇川綺(あや)です。」
アタシは目の前にいる……若月歩生に深々と頭を下げた。
これは絶対柏木さんの手回しだ!
アタシは俯いたまま静止していた。
「……うがわ……、え?綺?」
げ。
アタシは頭を上げる。
「えと、今回若月さんには承諾して頂き感謝しております。クラージュ様にも快諾して頂いた事を……、」
そう言っているアタシの傍から彼は離れる。
「あの……若月、さん?」
「綺にさん付されるなんて変な感じなんだけど。」
そう言って彼は溜息をひとつついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます