第23話
千秋君はこんなにフレンドリーな人だったのかな。
大人っぽい感じと物静かなイメージが強かったんだけど。
「今までの通りでいいと思います。」
「ダメだね、仕事がやりづらい。」
あ、今はっきり言われた。
彼の担当を外されるかも。
それは会社に迷惑がかかるから回避したい。
「……じゃあ、ち、千秋君の呼びやすい方で。」
ここは折れるしかない。
彼の機嫌を損ねる訳にはいかないから。
そしてそろそろこのヒトの両腕から感じる体温から解放されたかった。
「ねな、にする。」
私は思わず彼を凝視する。
ただの仕事の担当の名前を呼び捨て!?
どういう気持ちで呼び捨て!?
呼び捨てするのって恋人同士とか……。
いやいや、突然ポジティブになる私の脳内イカれてる。
それより彼の色っぽい表情が近すぎて……、
また恋をしそうで怖いと思った。
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