第2話

千秋君は大人しく物静かなクラスメイトだったけれどその容姿が目立ち、彼を好きな女のコは多かった。

私もその1人だった。


だから思い切って高2の秋に告白したけれど……、


「塚原さんと仕事するなんて思いもしなかった。コーヒー飲める?」


「え、あ……コーヒー飲めないんです。すみません。」


彼は建築士になっていた。


私が働いているデザイン事務所のオファーをずっと断られていてやっとOKをもらった。

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