それは、10年前のことだった・・・
第1話
『///宗太、私と付き合って!』
同じ高校に合格して、一大決心をして幼馴染の宗太に告白した。
答えはイエス。
宗太もいつの頃からか、私を意識してくれていたらしい。
宗太とは、微妙な幼馴染。
家が隣りというのが漫画にありがちな幼馴染だが、私と宗太は道を挟んで斜め前という微妙な距離だった。
宗太の兄弟と私の姉妹とで一緒によく遊んだ。親同士も仲良しだ。宗太の両親はバリバリの関西人だが、東京に来て長いのか、方言が出ない。ただ、物の呼び名がちょっと違うぐらいだ。
親同士はずっと仲が良かったが、そのうちお年頃になるにつれ私達は、一緒に遊ぶ事が無くなった。
段々と宗太が男っぽくなるのを見ながら、自分の意識が変わりだしてきたのに気づく。
大きな手。
高くなった身長。
広い肩幅。胸の筋肉。
声変わり。
捲りあげたカッターシャツから見える引き締まった腕。
小さい時は、そんなドキドキは感じられなかった。こういう違いが無かったからだ。手の大きさも昔は同じだったし、背もそんなに違いはなかった。そして、胸も筋肉もなければ脂肪もないぺったんこ。
その違いが出だした頃、私の心拍数を上げだした。
他の女子も私同様に、心拍数を上げていたようで、その心拍数を下げる為に告白なる行動をとっていた。
しかし、宗太はそれを全て断る。その断り方が・・・
「好きな子がいるから─────。」
その言葉は私を不安にさせた。
いつかその好きな子から告白が来て、宗太は付き合うかもしれない。そう思うと、心臓が苦しくなった・・・。
こんな気持ちとおさらばする為、告白を決意し冒頭に戻るというわけだ。
何の事はない、宗太の好きな子とは私だった。
宗太が私に告白するのを躊躇していたのは、ご近所さんだった事だという。
断わられた時、顔を合わせづらいというのが理由らしい。
そんな事考えもしなかった私は、バカだとその時気づく。
だが、そのバカな行動で私達は付き合う事になった。
お互い脳内でシュミレーションしてたかのように、距離を段階に沿って縮めていく。付き合って間もなく、手を繋ぐ。
始めて手を繋いだ時の感想は、もう死んでもいいという思いだったと言っておこう。
だが今から考えれば、手を繋ぐぐらいで死んでいたら、その先に進む頃には幽体化でのセックスになる。
順調に進んでいた私と宗太のお付き合い。
だが、最後の最後で拗らせた。
何で前の日に、あんな物を食べたのか・・・。
10年前の今日、私は人生の終わりを見た。
関東と関西の呼び名の違い。。。
肉まんと豚まん。マックとマクド。蚊に刺されると蚊にかまれる等々・・・。
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