現在

第60話

空からは遂に雪が降ってきた


…あの日


初めて優也と出会った日と同じ、ホワイトクリスマスだ



なのに何で、今、私は一人なんだろう


私は、そう思いながら、さっきコンビニで買った温かい午後ティーの蓋を開けて、一口、ゴクンと飲んだ


口の中に含んだ午後ティーは甘くて、温かくて、それを飲み込むと、スーっと体の中に入っていくのが、分かって、まるで、冷えきった体を奥底から暖めてくれているようだ


甘くて、優しくて、暖かい


これは優也だ


真冬の温かい午後ティーは優也の味がする

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