第8話

結局、集まった女子は私を含め、同じ専門の5人で、私以外の子達は、彼氏いない歴=年齢の私と違って、男慣れしてそうな子達ばっかりだった


早くも、パーティーを断らなかった事を半ば後悔しつつ、蘭の家に到着すると、蘭は私が来た事にかなり驚いたようで、誘った張本人でもある由香とプチ口論を始めた



「おい!聖歌誘ったのかよ!」


「仕方ないでしょ!今日空いてて、フリーな子、聖歌しかいなかったんだから!」


「…だからってなぁ!」


「第一、自分も合コンに参加してるくせに偉そうな事、言える立場じゃないでしょ!」


「それは、お前がやりたいって言うから…」


「全く、聖歌の事、好きだからってやめてよね!」


「はぁ!?誰があんな奴!」


二人の口論を横目に、私は本当にここに来て良かったのかと小さく落ち込んでいた


そんな時だった


「まぁまぁ、二人とも。今日はおめでたいキリストの聖誕祭なんだから皆で楽しくやろうよ。まぁ、俺んちは仏教だけど」


そう言って、一人の男子が喧嘩の仲裁に入った


そして、その途端、一斉に大爆笑が起こった


「確かにうちも仏教だわ!」


「うちもうちも!」


「つか、キリスト教徒の奴なんて滅多に居ないだろ」

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