第71話

「ねぇ。ヨシヒロ。海の方に行かない?」

「うっうん。いいよ。」

ヨシヒロはメイサの身に何かが起きているとは、想像もしなかった。

メイサは、波の大きい海へと飛び込んだ。

「メイサッ!」

ヨシヒロはすかさずメイサのあとを追って、波の大きい海へと飛び込んだ!

「プハッ!メイサ、大丈夫か!?」

「あなたは、敵...。殺してやる...。」

すると、メイサはヨシヒロを海に沈める。

「プハッ!メイサ!俺を見ろ!俺はお前の敵か?」

「あなたは敵...敵じゃない...いや...やめてっ。」

このままでは、メイサの神経がやられてしまう。ヨシヒロはそう思った。だが、大きな波は待ってはくれない。2人は、波にさらわれる。


「兄上!ヨシヒロ達が危ない!水の中でもがいてる!」

歳子がすかさず言う。

「マンハッタンビーチよっ!」

「承知!」

義弘と歳久は、マンハッタンビーチへとテレポートした。

「兄上!」

歳久は、水神の陣を唱え、ヨシヒロとメイサを浜辺へと誘導した。

すると、黒いマントを着たおびただしい冷気を放つ冷酷な瞳をした妖魔、白人のアドルフ・ヒトラー、バーンが現れた。

「邪魔をするでない。我は地球の王になるのだ。」

「勝手なことさせるかっ!」

義弘は怒りと共に陣を唱えた。

「雷神の陣ーーーッ!!」

バリバリバリーーーッ!!

とてつもなく、大きな落雷。バーンは、負傷した。 

「くっ!まあよい。ほんの序章に過ぎん。」 

そういい残すとバーンは、姿を消した。 


「ヨシヒロ。ごめん。私、なんてことを。」

「いいんだよ。メイサが無事なら。」

「ごめんなさい。ヨシヒロ。」

ヨシヒロは、メイサを抱きしめキスをした。

2人は事なきを得た。

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