prologue「孤独な王様」

第1話

この学校には恐ろしい支配者が存在していた





「逆らえば、ここでは生きて行けない」

―――…揃って、そう口にする




非道で残虐で恐怖の塊

彼に逆らう者は誰もいなかった







しかし、彼が一体何者なのか

それを知る者はごく一部で、その正体を知る者はほとんどいない




だけど、人は揃って口にする




「平穏に生きたければ、王様の正体でさえ知ろうと思うな」




そう、彼の正体を知ってしまった時

―――…運命の歯車は狂い始める

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