第50話
沙耶 そういえば…北斗は…
鶴田 北斗は今渋谷のスタジオでひとり、
曲作りを始めたらしい。
でも蒼によるとなんにも進展してな
いらしい。まあそれが狙いだし。
沙耶 北斗が近くにいるんだ…
なんか不思議
鶴田 …会いたいか?
沙耶 …会いたい。でも急がない。
でもあえて会わないなんて
北斗を試してるみたいでなんか
複雑で…。
鶴田 まあそう落ち込むな!
もうすぐ会える。もうすぐ…
会えるかもしれない人に会えない
その気持ちがきっと
切ない歌詞になる。
沙耶 北斗は今、寂しくないです?
鶴田 …ああ。彼には仲間がいる。
それも普通ではない
強力な仲間が。
沙耶の瞳には涙が溜まっていた
表面張力でどうにかなったその涙は
北斗への強い想いそして
愛なのか
北斗に会ったら
彼女はどんな反応をするのだろう
僕には向けることのない
恋に落ちた表情をするのだろうか
毎日北斗のことだけを考えるのか
この部屋に北斗を入れるのか
今だけは僕と彼女との空間なのだ
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