第28話

鶴田  社長、今日は20時頃戻ります。





電話を切ると

ニューヨークの冬が寒いことに改めて気づく


カフェを後にし頼まれていたブランドバッグを買おうとブランド街に出た









鶴田  えっと…この店か



街路樹を進み悩んで入った店は職人が手縫いで作る高級バッグのお店だった


入ったこともない高級ブランドに圧倒されながらもメモ片手に買い物を済ませた


緊張のあまり外に出て大きく深呼吸をした








その時だった

目の前に大きな靴屋を見つけた




キラキラ光る外観と中にある螺旋階段は

きらびやかで美しい

きちんとしたスーツで接客に当たる店員も

プロフェッショナルだった

中には女性客がポツンと

ドレスヒールを見つめている












するとそこには

見覚えのある顔を見た

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