第66話
蕗江は飄々としてて有象無象にこだわらない。我が道を歩く。
蕗江は楽しそうに白い空の自慢話をする。知名度はまだ低いと自覚しているが、皆、真面目に活動している。卑屈になることはない。何かに忖度しないでやりたいことをやりながら少しずつファンを獲得する。
綾子は蕗江の自慢話を聴いていて不快どころか面白がった。SNSでも似たような発言をしているが、直接聴いてみると本当に白い空が誇りを持っているのが分かる。
二人は二時間は話した。蕗江は、
「会計は私がするよ」
綾子は顔の前で手を振って、
「この間もおごってもらいました」
「あの時はNoisy Windの皆がおごってくれた」
蕗江が言うと綾子は、
「おごられ続けるのは恐縮です」
「敬語は使わなくて良いよ」
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