第78話

魔術の授業では、ヒロミから紙を渡された。ヒロミは少女達に紙を破らせようとした。


 楽々と破れる者もいれば、どんなに力を込めても破れない者もいる。前者は魔術が使えて後者は使えない。カヅコは全く紙が破れず、魔術が使えないことが分かった。むしろ魔術が使えるのは50人中10人ほど。


 カヅコは最初から期待してはいなかった。魔術が使えなくとも読み書きが出来れば良かった。


 魔術が使えない者はその分、武術を重点的に教わることになった。

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