第8章 女学校・緑湖

第75話

扶桑皇国では年に2回、学生達に試験を出す。学校に通ってなくても試験を受けられるし成績が良ければ正式な学歴にもなる。しかし、正規の学校に通っている学生が有利ではある。


 13歳になったカヅコは喜んだ。一生文盲のままだと諦めていたが、教育の機会が得られる。


 だが、末子のタカコはまだ2歳。そうでなくとも家事もしなければならない。本当に通えるか不安だ。ヒロミやチヒロと共に夢京から来た若い女が幼子の面倒を看るそうだ。それでも簡単には不安を払拭できない。

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