同じ頃。小金井家も夕食を摂っていた。イスケは疲れているようだが楽しそうに食べている。

　キスケとカヅコがチヒロについて熱く語っている。弟妹達も質問したり驚いたりしている。ミサオはイスケと一緒にニコニコとそのやり取りを聴いている。

｢チヒロさんは変わった事を言うんだね｣

　ツルコが言うとキスケは、

｢うん。俺達の田畑が広くて羨ましがってたよ｣

ヒスケは、

｢えー、隣村と比べて狭いじゃないか｣

　カヅコは、

｢都会の人達は狭い所で働いて生活しているんだって｣

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい