第53話

お前はわかってねえだろうが、俺らがお前らの家族ごと潰せるだけじゃねえんだよ。


お前がその友達の家族を養えたとしても、それだけで守れたと思うなよ。



お前の友達が少しでも嫌がる事をすればいいんだぜ?


それがどれほど簡単かわかるか?


別に潰さないよ。

そう、お前がそれを許さないんだろ?


だったら、少し、ほんの少し嫌がらせをするだけいいんだぜ。





そんな事を考えながら、それを言葉にして伝えると、女は初めて目を見開き眉を顰めた。



それほどに大切なのか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る