夏木美咲side

第82話

そして凜にいと一緒に家に帰ってきた後せっかく綺麗にしてもらった化粧も全部落としてシャワーを浴びた。




「お、すっぴん」




凜にいは出てきた私を見つめてそう言った。




「当たり前でしょ?家だもの」



そう私が言えば嬉しそうの笑う凜にい。



「なんで笑うの?」



「笑いたい時は笑う事をすれば良い。

泣きたい時泣く事をすれば良い。

感情を隠すのが人間ならば感情を表出すのも人間なのだから」



「はあ?何それ?哲学?シェイクスピアか何か?」



「バイ、俺」




そう、ケラケラ、ケラケラ、可笑しそうに笑い始める凜にいに大きなため息をわざと見せてから携帯をチェックする。



メールは驚く数が入っていた。

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