第13話

「だから、ミサキが戻るその日のドレスから髪飾りやアクセサリー類すべて俺から贈らせて。

誰にも何も言わせる事なんてないほどに圧倒的差をつけさせて女帝復活を世間に広めてよ」




そう言って、楽しそうに雅人さんは笑った。


私が目を大きく開けて吃驚していると。




「俺は君のファンでもあるんだよ。

誰にも何も言わせたくない、君が女帝だ。

だから魅せてやってくれよ、俺の為にもね」



そう言って私の手を握った。




「………嬉しい。

ドレスだってアクセサリーだってたくさんあるけど、きっと雅人さんが贈ってくれるモノより素敵な物はないよ」




私が目頭が少し熱くなるのを隠しながら、笑うと、雅人さんは嬉しそうにしながら。




「凜太郎さんばかりに負けてられないからね」



なんて悪戯気に笑っていた。

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