第10話

でも私の場合は異例中の異例だった。



ただのホステス。



店を持つ訳ではない、雇われの身なのにも関わらず、全てを圧倒するまでに、私の名が轟き周りが勝手に私を「女帝」と呼び始めてしまったんだ。



それからはもう美智子ママでなく、私が勝手に女帝と思われてしまったんだ。



それを見て、美智子ママが私に「貴方が来てたった1年。それでも、それだけ貴方に実力があったというだけ、私より輝き私より人を魅せる力あったというだけ。今の女帝はもう貴方よ。私はもう引退ね、普通にママとして生きるわ」



そう美智子ママから言われて、本格的に女帝の名を手にいれたんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る