第8話

「それに凜太郎さんだっているからね、でもね、俺にだってプライドがあるんだ。君に対しては得にね」



そう言って雅人さんは私にウィンクをした。


意味がわからずに、首をかしげると。

雅人さんは真剣な表情で私に言う。




「女帝の名がどれだけ凄いかは君を知っている人は誰しも知っているだろう?でも君があの世界を消えて2年。新しい子たちもたくさんいるし、新しく女帝と呼ばれる子もいるだろ?その子たちがもし君を悪く言うなんて事があったら俺は許せない」




確かにそうだ、私がいなくなってもう2年。

新しい女帝と言われる人か、または女帝に近いと言われている人は絶対にいる。



『女帝』とはホステス嬢、キャバクラ嬢色んなふうに呼ばれている女の世界でのトップの称号。


それは、普通私みたいな若い女に与えられる称号でなない。

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