第6話
「再会してから、ミサキがどれだけ嫌だったかとか聞いていたからね。
それほど嫌がっていたのに、こっちの世界へ戻る事を決めさせる程大切な人ができたってのも複雑でね……」
そう言う雅人さんは本当複雑そうにしているのが、表情からも伝わってきて、なんだか心が温かくなった気がした。
「ふふ、雅人さん。
色々想ってくれてありがとう。
それにね、私雅人さんの事お客さんの時よりも再会してからはもっと好きになったよ。こうして毎日じゃなけれどもたくさん二人でお話して今は雅人さんの事も元お客さんとしてなんて見てないんだよ」
そう私が言えば雅人さんは困ったように眉毛をへの字にしていた表情を、一瞬にして花が咲いたような笑顔に変えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます