第17話

「そうだね、ジョー。

今のは響いたな。怖がってたって駄目だね。

もう持ってしまった感情だ、隠したっていつかは表に出てしまう。

だったら、きちんと自分から言いたいもんね」



康人が自分の胸をたたいてから、譲二を見つめてそう言い放つ。




「皆言おうよ。

だってジョーと俺だけ?

それは変だろ?同じ気持ちを持ってるのに隠すのか?」




今度は皆に一度視線をずらしてから、康人は言葉をかける。





「そうだね。ヤスの言う通りだ。

隠したって無駄だな、俺も言う」



少し間を開けてから、ゆっくりと、修二もそんな事を言った。



「ふふ、僕も。怖いけど、僕は強くなるって決めたもん。

それに美咲今もぽかんとしてるくらいだからきっと驚くよ」



ふわっと嬉しそうに笑いながら、私の名前を出す有野。

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