第15話
「別に」
中々言わずいたが結局それでも絞り出したのはそんな言葉だった。
「んー?どうかした?
大丈夫、譲二?」
そんな譲二がなんとなく心配になり譲二のすぐ側にいって顔を見つめると。
「ん、いや。今はいい。
でもすぐ言う。でも2人きりん時」
譲二はそう、私を見つめながら言い放つ。
「そう?いつでもいいよ?
もし、外とかで会いたいようならメールで場所言ってくれればいくし。
悩み?」
もしかすると悩みかもしてれないし、皆に聞かれたなくないような事だと困るので小さな声で聞いてみたが。
「違え、気持ちをきちんと伝えたいだけ」
何故か大きな声で、わざと皆に聞こえるかのように譲二は言った。
皆に知られても別に困んないけど、私に言いたい事か。
なんだろ?
そう考えても、譲二が私に言いたい事で、皆に知られてもいい内容だけどそれでも二人であえて言いたいというならお礼かな?
でも、もう何十回も言われたし、もうお礼は言わなくていいって言って話し終えたんだけどなぁ。
でも譲二って意外と律儀だし、あえてちゃんと二人で話したいのかな?
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