第12話

地下駐車場への直通のエレベーターに乗り込む。



私達は肩を並べて無言。


私はエレベーターの階のボタンをジッと見つめていた。



「何が食いたい?小陽」


拓真さんに名前を呼ばれて、ドキッとした。



「え、あ…副社長にお任せします」



「何でもいいか・・・」


拓真さんはスマホを弄り、店の検索を始めた。



お父様と同じで細く長身の出で立ち。

細いタイプのスーツが良く似合っていた。

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