カーテン越しの君
第40話
「ねぇ、皆川くん。これから、セイくんに恋をしてもいい?」
「…いいけど。先に俺のファンクラブに入ってね。順番だから」
「もう、意地悪!」
再び閉ざしたカーテン越しに交わされた会話と、カーテンの下から橋渡しのように繋いだ手と手の間には…。
魔法がかかった勇気の飴が、気持ちが繋がったばかりの二人の間で静かに眠っている。
【完】
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