最高の一日
第71話
愛里紗は部屋に戻ると、受け取ったばかりのプレゼントの袋を学習机の上で開けた。
袋の中に入っていたのは、かわいいキャラクターものの鉛筆五本と消しゴム。
片方ずつ手に取って眺めていると、思わず翔の顔が思い浮かんだ。
谷崎くん。
一体どんな気持ちでプレゼントを選んでくれたんだろう。
さっきは顔を真っ赤にしながらプレゼントを渡してくれたけど、渡す時はどんな気持ちだったのかな。
想像するだけでも照れ臭いけど、彼からプレゼントが本当に嬉しかった。
でも、プレゼント以上に嬉しかったのはお祝いの気持ち。
彼からの初めての贈り物は、受け取ったその日に宝物になった。
今日は私が生きてきた十二年間の人生の中で、一番になるくらい最高な誕生日に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます