第8話
夜。
ユウが来た。
「最近来てなかったな。なんか用事でもあったのか?」
まあ、幽霊の用事って何があるのかよく分からないが。
「んー、用事はあったっちゃあったけどそんな大したことじゃないから大丈夫」
......めちゃくちゃ曖昧じゃねーか。
学校から持ってきたらしい課題の山を置くユウを見ながら思う。
「あーーー......課題増えた......前回のやつほとんど終わってねえのに......」
「そっか、時雨くん学校来てないもんね、あとで教えたげる」
そう言いながら宙にふわふわ浮くユウ。
ユウの幽霊らしい仕草を見たのって、初めてかもしれない。
「あ、そうそう本題!こんなの見つけたんだけどさー」
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