第8話
一言で言えば渋い。
兄貴達なんて『女らしさはドコに落っことしてきた?』って私にしょっちゅう聞いてくる。
でも、好きなものは仕方ないじゃん。
甘くて可愛いスタバのプラペチーノより、近所の喫茶店のマスターが
恋愛映画より任侠映画の方が好き。
散々好きだと公言している、
流行のファッション雑誌も、
お洒落なランチも、
可愛いカクテルも、
流行りの歌も、
本当はぜーんぶ興味がない。
それでも好きな振りをしてるのは貴ちゃんがそういう女が好きだからだ。
文句を言わないのは拳が飛んでくるから。
そう。貴ちゃんは世間一般で言うところのDV男だから。
殴られたくなかったら逆らわずにひたすら我慢するしかない。
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