第6話

ファッキュー!クズが。

消えろ。

跡形もなく消えろ。

今すぐ地球から去れ。

宇宙へ飛び立て。

ブラックホールに吸い込まれろ。



控えめに言って、し…。




「おい。聞いてんのか?」


「あ、うん。聞いてるよ」




次から次へと沸き上がってくる苛立ちを抑え、女優ばりに作った完璧なしょんぼり顔を貴ちゃんに見せる。




謝られるのはコッチの方で私には全く非がない。



そう思ってても怒らすと面倒くさいから、物分かりのいい女を演じて適当に受け流す。



それこそ最初の頃は抗おうとしたが、付き合って半年くらいで自然とそうなってしまった。



いや。そうさせられてしまった。

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