第14話
「あ、そうだ。もうすぐ期末テストでしょ?家で勉強しない?」
祐希が今、思い出したって顔で言った。
祐希の家にはまだ行ったことがない。
初めて誘われた私は祐希とさらに親密になった気がして嬉しかった。
「いいの?急にお邪魔して。」
「いいよ?涼と健も誘ってみんなで勉強しよう!」
「樋山君って勉強するの?」
「んー?一応?」
あのプレイボーイで不良な樋山君がテスト勉強に参加するのは意外だった。
でも、確かにテストでそんなに悪い点数を取っているのを見たことがない気もする。
「そうなの?わかった。今日お邪魔するわ。」
「やったー!じゃぁ放課後私の家で勉強会ってことで。」
こうして、私は祐希の家に行くことになった。
それが本当の始まりになるとは気付かずに。
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