ナンパは絶対に許しません。

第1話

「おいっ。嘘を吐くな!お前さんが真に求めてる答えは絶対にそっちじゃ無いだろう…!」




日差しを浴びてキラキラと輝く真夏の海。


砂浜でお城を作っていた私とサクラの隣でノンちゃんがゲーム機を握り締め、忌々しげに叫ぶ。




夏休みに入ったばかりの中3の夏。


暑いから海に行きたいといったノンちゃんの一声で、私、ノンちゃん、サクラの3人で電車に乗って海にやって来た。



しかし、せっかく海に来たというのにノンちゃんはさっきからずっとゲームしかしていない。



親父さんが買ってきたらしい少女趣味なピンクのフリルの水着は、一度も水に濡れることがないまま。


熱心に太陽の光だけを浴び続けている。

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