第2話

把握しているだけで4人。


私はアイ。


陽とは1番長く付き合ってるし、間違いなく本命は私。


だから会う頻度も他の彼女より多い。




「ねぇ、お願いだから他の彼女と別れてよ」


「絶対嫌だ」




眩しい笑顔で残酷に吐き捨てられた言葉。


私だけなんて言っておいて嘘ばっかり。



ムカッとするし、悲しくなる。



でも、無理。


嫌だけど、別れられない。



大好きなんだもん。


抱き締められると許しちゃう。



本音を言えば、嫉妬塗れ。


他の彼女の存在を消したくて仕方ない。



今すぐ別れさせたい。


排除したい。


きっと他の彼女達もそう思ってる。


だからホテルに連れ込んでキスマークを付けまくった。



他の女は邪魔。


陽は私だけのモノなの。

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