第2話

とあるマンションの一室。



ツレと遊んで帰ってきた俺は、玄関のドアを開けるなり靴も脱がずに“うわっ”と固まった。




何がビックリって玄関に置かれた靴の多さ。




いやいやいや、多すぎだろ。マジで。



いや、聞いてたよ。



確かに聞いてた。



今日の夜、俺ん家に集まってどんちゃん騒ぎをする、ってのは朝からオカンに聞いて知ってた。



けど……、何人集まってんだよ。



綺麗に並べてはあるけど、明らかに靴の数が普段の何倍もあるし。



それにリビングのドアは閉まってるのに、話し声と笑い声が玄関にまで響いてバカ騒がしい。

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