第6話
その所為で蓮くんは超が付くほどの心配性になってしまった。
顔を合わせると、いつも私の心配をしていつも怒る。
ある意味、過保護。
この一見、冷たい蓮くんの態度だって裏を返せば優しさだ。
言葉の端々に彼なりの優しさが詰まっている。
かなり不器用だし、回りくどいけど。
「曲がり角までな」
「うん」
折れて素直に歩き出した蓮くんと学校の門から出て、通い慣れた道を歩いていく。
隣を歩いてみたくて小走りで後を追う。けど、歩幅に阻まれて無理だった。
開いた距離は一向に縮まらないまま。
今日も蓮くんの背中を追い掛けてる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます