第2話
◇
「お前……いい加減にしろよ」
肩スレスレで切り揃えたストレートの茶髪。
身長も胸も小さいけど、脚は綺麗と言われる方。
顔だってパッチリとした二重の目に鼻筋だって通ってる。
性格だって“いい”って言われたりもする。
なのに、好きになった男の子に『子供っぽすぎて恋愛感情を持てない』と振られ続けて早数年。
篠田カンナ。16歳。
今、幼なじみの樋山ショウに追い詰められてます。
「私……」
「早く選べよ」
「決められない!」
簡単には選べない。こんな重要なこと。
「どっちでもいいだろ」
「良くない!」
選べるのはたった1つ。ここは慎重に……。
「もういい。すみません、こっちで」
「あぁっ!ちょっと待っ……」
「はい。チーズケーキですね。320円になりまーす」
決められてしまった。
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