第2話
東西の境目。
すなわち県の中心に位置する街。
東の勢力も西の勢力も曖昧なその街は、唯一東西の人間が入り混じって暮らす奇妙な街。
その街でも一際目を引く隣接し合った二つの高校。
県随一の進学校、
県随一の不良校、
一般人も滅多に立ち寄らないその高校周辺のみ、異様な空気が漂っていた。
東でもなく、西でもないその街で沈黙を破るのは一体……。
……って、心底どうでも良くない?
暴走族だよ?社会の塵クズじゃない?底辺じゃない?
無理無理、まるでタイプじゃない。却下。
たかが高校生のチンピラ集団に支配されてるこの県何なの?
警察どうなってんの?税金泥棒か?働けよ。
そんな社会の塵の掃き溜めみたいな集団、心底興味もなければクソほどどうでも良い。
私はそう、私の王子様さえ私を好きになってくれれば、それで良いの。
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