第3話
地元の中学の同級生が誰も進学しない高校。
自由な高校。
上記の理由のみで、私は進学先を決めたはずだった。
‟はずだった”
『文武両道』そんな大層なスローガンを掲げているらしいこの高校に入学して初めて。
『全生徒が必ず何らかの部活又は委員会に属すべし』
という個人の意思尊重が謳われる世の流れとは見事に逆行した、強制でしかない校則の存在を私は知った。
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