第91話

2日後


私は、ようやく保護室を出る事ができた


自分の個室に戻ると…

やはり"椅子"は無くなっていた


……ふぅ。

貴重品を入れる鍵付きの引き出しを開け

中から携帯を取り出した


「…はぁ、、」


誰からも…メッセも着信も、ない。

誰一人として、私を心配する人は存在しない…


悲しかった

無性に、悲しかった

あわれだった


いったいなんの為に生きてるのか…わからなかった


これで、青輝に電話したところで

もし…拒否られてたら?と思うと怖くて

できるわけがなかった…。



………いや!むしろ!!

自虐的に、電話して拒否されてる

現実をみたほうがスッキリするかも!!


私は変なテンションになり

携帯を握り締め…た、その時


♪〜♪♪~♪

!?


…着信音が鳴った

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