事情

第18話

……はぁ。泣き疲れた、、


「…今、何時かしら?」

部屋の明かりを付けて、時計を見ると

「え!もう!…8時なの?」


私、そんなに泣いてたんだ……

"グゥ~"

お腹が、鳴った…

こんな時でも、お腹は…空くのね。


あ、今日は…お母さん遅番よね?

何か…作り置きしてあるかなぁ…


部屋を降りて、食卓ヘ


"彗ヘ。

あなたの好きな、

煮込みハンバーグ、作ってあります。

食べれそうなら、しっかり食べなさいね

母より。"


お母さん…。やっぱ、優しいな。


ハンバーグをレンジで

温めながら…、明日が土曜日で良かった

と、思っていた。…学校行きたくなかったし


「……はぁぁ。もう、学校辞めたいな」

もう、卒業出来るのかわからないのに…

学費の無駄だし…私も辛いし……。。


ピーッ!

熱々に、温まった煮込みハンバーグ

「いただきまーす♪」


モグモグ、ん~!!

お母さんの、ハンバーグ最高でしょ♡


静かな食卓に…ピンポーン!!


!?

インターホンが鳴り響いた


え、だ、誰だろ?こんな時間に…

恐る恐る玄関に、近付いて


「…どちら様ですか?」


『あ!!…彗?、頼だけど!』

「え、……頼!?」


『遅くにゴメン!!

…彗、電話出てくれないからさ。』

「………。。」


『なぁ…彗、アレには事情があって…』

「事情って何?どんな事情なら…キスするの?

…言い訳は、聞きたくないよ。。」

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