学校

第2話

「…はぁ、ダメだ。今日は学校休もう」

私は、鏡を見ながら呟いた…

泣き腫らした目が、真っ赤だった


人に見られたくはない。

『どうしたの?大丈夫?』

と、聞かれてしまうから…


それを聞いてくる人は、

同じクラスの、三雲みくも らい


…私の片想いの人///


彼は、いつも女子に取り囲まれている。

なのに…私みたいな地味女子にまで

声をかけてくれる、優しい人で…。


初めて話したのは、

2年生の終わり頃の事だった…。


帰り道で、自転車のタイヤがパンクして

ひたすら自転車を押しながら

歩いていた時に…


『大丈夫?』

「!?……えっ、あ!はい!大丈夫です///」


えぇ!?……三雲くんだ!!

ヤバい!///ドキドキする///♡


『ちょっと、チャリ見して?』

「は、はい!…どーぞ!!」


あ~///憧れの…三雲くんが目の前にー///♡


『…コレ、全然大丈夫じゃないでしょ?笑』

「ですよ…ね。///」


『日高さん、こっから家まで遠いの?』

「え~と、あと10分くらい…です!///」


……ん?

い、今。『日高さん』って!呼ばれた!?

キャー!!名前知ってたとか…♡

ヤバ過ぎるぅ~////


『一緒に帰ろ。もう暗くなってきてるし』

「え。一緒に!?……ですか!?」


『うん!だって、1人じゃ危なそうだから』

「……あ、ありがとう。三雲くん…///」


『あ、俺の名前知ってたんだね♪』

「え///う、うん!三雲くんも、私の名前…」


『知ってるよ♪日高ひだか すいさん!』

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