第33話
【ごめんね、運転気を付けてね。°(°´ᗝ`°)°。】
っという内容のメッセージをすぐさま颯斗に送ってから…自己嫌悪に浸る。
そもそも、こういう連絡をすることも”ウザい”と思われているのかもしれない。
それでも…やっぱりすぐに謝っておきたいし、喧嘩なんてしたくない。私のこの謝り癖は…今に始まった事でもないし先に”ごめんね”と言えば、すぐに彼も”ごめん”と言ってくる。
─…案の定、、
【俺も…菜々に強く当たりすぎた。ごめん】
っというメッセージが秒速で返ってきた。その後追加で”チキン南蛮は明日の昼食べる”と送られてきて…思わず頬が緩む。
口下手で、無愛想な颯斗。
プライベートではこんな感じだが…いざ仕事となると人が変わったように饒舌になる。
整った顔面に常に笑顔を貼り付け、老若男女問わずお客様に優しく声掛けをして営業トークで楽しませるその様は…普段の姿からは想像できない。
──…だけど、、
家では口数が大幅に減り、気だるそうにダラダラと過ごす颯斗。こっちが本来の颯斗の姿だと知っている私は…気を許して貰えているように思えて嬉しかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます