第42話

「いらっしゃい。」



サツキはいつも緩い感じでアタシを招き入れる。


そういえばサツキの幼稚園の頃の印象は大人しい男の子だった。


彼は小学校の時の卒業文集で、夢は医師と書いていた。


アタシは子どもながらにも医師なんて本当に頭良くないとなれない職業だからサツキの夢は夢で終わるものだと失礼ながらそう思っていた。



「かのん、俺今から風呂入って来てもイイ?さっき帰って来たばかりなんだ。」



「ああ、どうぞ?適当に寛いでるから。」



そう言うとサツキはアタシの頭を撫でてリビングを出ていった。



サツキはアタシとまたセックスする気なんだろうか?


アタシが此処に来る事は本当に利害関係でなのかよく分からなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る